第71回 新型コロナウィルス感染症 (4)

投稿日:2020年5月25日

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

我が国では、新型コロナウィルスの影響も少しずつ良い方向に向かっているようです。

 

 

さて、今回のコロナウィルス騒動では、医療崩壊が問題になりました。

この「医療崩壊」という言葉を聞いて、昔のことを思い出しました。

 

私がメディポリス国際陽子線治療センターのセンター長を務めていた時、海外からの患者さんを受け入れる為、JCIの認証施設を目指し、理事長の永田と共に中国、韓国、タイ、シンガポールにあるJCI認証病院を視察しました。

 

 

(参考)

JCIとは、Joint Commission Internationalの略で、国際病院評価機構の事を指します。

これは、海外で治療を受けるアメリカ人が増加した事に伴い1994年に設立されました。JCI認証とは、「医療の質と患者の安全に関する継続的な改善」に焦点を当てて評価されます。世界の中で最も厳しい基準を持つ医療施設評価機構とされています。

 

それぞれに素晴らしい病院で、勉強になることもたくさんありましたが、この見学を通して強く感じたことがあります。

 

それは、日本の医療システムと医療技術は素晴らしく、世界最高峰と比べても遜色のない高度な医療を提供しているということ。

そして、その質の高い医療の多くが保険診療で、全国民が平等に受けることができるということです。

 

また海外の病院で、医師が高給・高待遇で働いている姿を目の当たりにして、日本の素晴らしい技術と志を持った若い先生たちが、海外の病院に引き抜かれるのではないかと危惧しました。

将来、日本人が心臓の手術をする時の選択肢として、上海やシンガポールの病院に移籍した日本の優秀な医師が手術をするという時代が来るのではないかと…。

 

 

日本の医療現場は本当に素晴らしく、そこで働く多くの医療従事者は世界に誇れる仕事をしています。

しかしそれらを自慢する者は少なく、サムライ魂のようなものを感じます。

 

今回のような世界規模の感染症が起こった時に、世界中の医療現場が比較されます。

感染症にかからないことが最善だとは思いますが、前線の医療現場で最も大切なことは、「患者さんの命を救うこと」です。

一概には言えないかも知れませんが、死亡者数を見れば、日本の医療従事者は本当に頑張っていると思います。

 

 

世界でもトップレベルの医療システムが構築され、今も日本の至る所で頑張る、素晴らしい医療従事者に恵まれた国に住んでいることに感謝します。

そして、彼らが働きやすい環境作りに協力していきたいと思っています。

 

関連記事