第65回 治りたい気持ち

投稿日:2020年1月27日

 

2012年12月、松山での講演を書いたブログを読みなおしていて、患者さんの役に立つと思い、そのまま転載します。


 

先日、久しぶりに愛媛県松山市で講演を行ってきました。

母方の祖父母が今治の出身であったことから、松山に来ると何となく懐かしさを感じます。

私の中のDNAがそう感じているのでしょうか。

 

講演には250名近くの方が参加し、熱心に聞いて下さりました。

 

 

講演終了後、最初の質問は高齢の男性からでした。

その男性は、次のようにお話しして下さいました。

 

「私は30数年前にあるがんを宣告されました。

主治医からは『大きな腫瘍なので治らない』とも言われました。

しかし、それを受け入れることが出来ず、自分で色々と勉強し、最後に受けた化学療法が非常に良く効きました。

その後、がんは完治。今まで元気に生きています。

医師も大変驚いていました。」

 

 

 

私は、この話にがん治療のヒントが隠されていると感じました。

 

1)医師が経験から「ダメだ」と判断しても、外れることがある

 

2)治りたいという強い気持ちを持つことで完治する人がいる

 

医師の言葉は、患者さんに対して非常に大きな影響を与えます。

医師に「ダメだ」だと言われると、信じてその通りになる人が多いのも事実です。

 

しかし、「ダメだ」と言われても、このように完治してしまう人が実際には存在します。

「ダメだ」と言われても、まずは「治りたい」と言う強い気持ちを持つことが大切です。

 

がんや膠原病は「自分の体の変化」です。

この類いの治療は、お医者さん任せにしていてはいけません。

自分自身が「治りたい」という気持ちを強くもち、医師をチームメイトとして迎え入れ、一緒に治してゆく病気なのです。

 

他人の言葉を信じるのではなく、まずは「治りたい」という気持ちを強く持ちましょう。

そういった姿を見て、医師側も、さらに「治したい」という気持ちになってきます。

こうやって良いチームを作っていくのです。

 

患者さんと医師が良いチームを作ることが出来れば、病気に打ち勝つことも可能です。

松山の講演を通して、また1つ患者さんの気持ちを学ぶことが出来ました。

 

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