第63回 患者さんの権利

投稿日:2019年12月30日

 

私が特に気に入っている過去のブログをご紹介します。

これは、2013年5月のブログです。


 

神戸で行った講演の話。

どの講演でも、終了後には質問を受付けるのですが、今回は次のような質問がありました。

 

『主治医に「別の治療も考えたい。」と相談したら、「現在まだエビデンスが不明な医療には紹介ができない。私の方針に従わず、それらの治療を受けたのであれば、資料を出すことはできない。」と言われたのですが、どうしましょう』

 

患者さんは、このように言われてしまうと、どうして良いかわからなくなります。

 

 

昔から、世界中に自分の医療を押し付ける医師が存在しました。

その反省から、1981年ポルトガルのリスボンで「患者の権利に関する世界医師会(WMA)リスボン宣言」が採択されます。

この宣言の中では、「選択の自由の権利」や「自己決定の権利」が宣言されており、日本の多くの病院は、このリスボン宣言に準じて「患者さんの権利」を病院の玄関に掲げています。

 

 

 

今日では、がんと診断されても、様々な治療方法で治せる可能性があり、その治療方法を選択することは患者さんの権利です。

患者さんにとって大切なことは、がんと診断されても、頭の中を真っ白にしないこと

 

診断されたその日より、ずっと以前からがんは身体にあったことをまず思いだしてください。

それから1~2週間真剣に治療法を考えることです。

 

自分でわからなければ、セカンドオピニオンを利用して下さい。

考えて考えて、治療法を選択した後は、その治療法での完治を強く信じることです。

いつも言いますが、治る気にならなければ、治るものも治りません。

 

セカンドオピニオンを拒否する医師はいないとは思いますが、もしそのようなことがあれば、玄関に行き「患者さんの権利」を見て、院長先生に相談してください。

がん治療では、納得して治療を受けることが医師にとっても患者さんにとっても非常に重要です。

 


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