第49回 がん治療も選択しましょう

投稿日:2019年6月3日

 「がん治療は最初の治療が大切です。良く考えましょう!」

これは、どこの講演会に行っても、私が必ず言っている言葉です。

 

少し前までは、局所治療の選択肢は、手術しかありませんでした。

その為、がんと診断された後の治療法について検討は不要で、「手術が可能」と判断されたら、手術を受けるしかなかったのです。

 

しかし、近年では、高精度放射線治療、重粒子線治療や陽子線治療で局所制御が可能となり、症例を選べば、手術と同程度に完治を期待できるようになりました。

 

 

例えば【小さな肺がん】。

これは、どの治療方法でも完治の可能性が非常に高いがんです。

自分の仕事や生活に合わせた治療法を、患者さんやご家族に選択していただけます。

 

にもかかわらず、多くの患者さんやそのご家族は、最初に出逢った医師、診断を下した医師の意見に従う傾向にあります。

自分たちで考えることを放棄し、医師に全てを任せてしまっているのです。

 

これはいけません。

 

そこで、冒頭の「がん治療は最初の治療が大切です。良く考えましょう!」に繋がるのです。

 

色々な治療方法があるのであれば、治療を受ける前に、それぞれの特徴をよく調べましょう。

自分や家族で調べられないときは、セカンドオピニオンを利用して下さい。

 

 

食事に行くときには、「今回は何を食べよう?」と考えます。

予算や参加人数から、ネットや本、口コミなどを調べ、どのレストランに行くかを決めます。

 

車を買うときも、その車について色々調べ、友人の意見を聞きます。
たまたま家の近くにあった車屋さんのディーラーに相談し、そのまま勧められた車を買う人はほとんどいません。

 

 

日常生活では当たり前に行われている「自分で考えて決める」ことを、がん治療の治療法を決めるときには行っていない人がほとんどです。

 

がん治療を受けるときにも、よく調べ、よく考えるようにしましょう。

 

治療方法を選択することに限らず、考えることは、自らを幸せにする第一歩です。

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