第46回 比較

投稿日:2019年4月22日

がん患者さんと話をしていると、ほとんどの人が病気のステージ(病期)を気にしているようです。

 

がんであることを自覚すると、多くの人は自らの病気を本やインターネットで調べます。

その際、ステージによって治療結果に違いがあることを知るため、ステージを気にするようになるのでしょう。

 

 

統計値としてみれば、早期がん(I期)の治癒率は高く、進行がん(III期、IV期)の治癒率は低くなります。

 

同じがんの患者さんが集まると、自分のステージと他人のステージを比較する人が出てきます。

自分と他人を比較することで、優越感に浸ったり、劣等感に悩まされたりします。

しかし、このように比較をすることは、お勧めできません。

 

病気の人にとって大切なことは、無駄なエネルギーを使わないことです。

自分の心や身体にあるエネルギーは、病気を治すためだけに使って下さい。

 

比較することを用いて良いイメージを持つ方法を紹介します。

 

それは「自分の人生を時間軸として、過去や未来の自分と現在の自分を比べる」というものです。

 

以下に例を挙げます。

 

50歳の方がいるとします。まずは過去との比較です。

例えば中学生時代の自分を思い出して下さい。

中学生の自分からみれば、50歳(今)の自分は良くやって尊敬できるかなあ?

 

次に未来との比較。

80歳の自分からみると、50歳(今)の自分はどうでしょう?

少し神経質に仕事をしていたな。

もう少し家族を大切にしてあげた方が良かったなあ。

このようなことが、時間軸での比較です。

 

 

がん患者さんにもこれらを応用できます。

 

中学生の自分からは、頑張り過ぎてがんになってしまったのかなあ。

80歳の自分からは、治って良かったなあ。

 

このようにイメージするのが良いのではないでしょうか。

 

がんになっても良い人生を送れるかどうかは、本人の捉え方、考え方次第です。

 

今日も楽しく生きましょう。

 

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