第39回 閉所恐怖症

投稿日:2019年1月14日

2018年に当クリニックで治療した患者さんの中に、2人の閉所恐怖症の患者さんがいました。

 

70代の男性と女性です。

いずれも一人でいることが不安でしょうがない状態でした。

 

 

その話を初診時に聞き、以下のように対応しました。

 

まず「チーム医療であること」を強調しました。

それから他のメンバーのために部屋で一人でいること、じっとしていることが大切であると伝えました。

 

なんとなく理解していただけたようだったので、他の患者さんの治療の合間を縫って、実際に治療を行う治療室に入っていただきました。

そして、治療台に寝ていただいたり、治療台を動かして実際の治療時の動きを体験していただいたりしました。

 

お二人とも、ものすごく緊張し、手や足が震えていたのですが、そっと触って「大丈夫ですよ」と声をかけたことで、震えが収まりました。

 

この練習が終わってから、治療計画のためのCTを撮影しました。

 

CT室は、治療室より狭いので、お二人はより恐怖を感じていたようです。

技師さん達もいつも以上に丁寧に、優しく接しました。

 

またご本人たちも「チームのため」という思いで頑張って下さり、無事にCTを撮影することができました。

 

そのCT画像を基に治療計画を作成し、実際の治療が始まりました。

 

 

治療が始まってすぐは、治療室に入る時に私が同行し、治療台に横たわってから位置合わせなどの準備の間、横に立ち、震えている部分に優しく触れ、励ましの声をかけ続けました。

 

治療開始から数回後には、震えもなくなり、治療も無事に終えることができました。

 

最終日に、お二人から「最後まで治療を受けることができて良かった」と言われ、チームで頑張ることができたことを嬉しく思いました。

 

これが、当クリニックで 閉所恐怖症をチーム医療で克服した例です。

 

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