第33回 愉快な患者さん

投稿日:2018年10月22日

私は、普段の診療を毎日楽しんでいます。

そんな中で、患者さんと笑いあうことが多くあります。

 

放射線治療の影響で、口や食道に痛みが出て、食事をするのが困難になる患者さんがいます。

普通食を食べることができなくても、アイスクリームは食べられることが多いので、「アイスクリームをしっかり食べましょう」とお話ししてから、高級なアイスクリームを勧めます。

 

なぜ高級なものを勧めるかというと、カロリーが高いことが多く、体重が減少し体力が落ちがちな患者さんの身になるからです。

 

 

ある治療中の患者さんにこの話をしたところ、非常に売れている、国民的アイスの名前をあげながら「安くてカロリーの低い、このアイスが好きなのですが…」と言われました。

 

口当たりが良く、低カロリー、おまけに価格も抑えめなこのアイスが、消費者に優しいことは間違いありません。

そこで、「実は私もそれが好きなのですが、今回は、”身体のために”高級アイスにしましょう」とお伝えしました。

 

本来ならば、患者さんが名前をあげたアイスの方が良いのかもしれませんが、

現状にとっての「身体のため」という言葉の意味がジワジワと伝わり、看護師も含めて皆んなで笑いました。

 

 

放射線治療を受けると、多くの場合、照射した場所の皮膚に影響(日焼けのような変化)がでます。

どの患者さんにも「そこを大事にしてください」と、診察の度に伝えています。

 

 

乳がんの術後照射を受けている女性の治療が、後半にさしかかってきた診察での話です。

皮膚の反応が出てきたようで、ブラジャーを古いものに変えたのことでした。

 

詳しく聞くと、最近は、少しぴったりしているものを使用してたそうですが、私の話を聞いて、古いゆるゆるのブラジャーに換えたそうです。

 

「先生、見てください」と言われたのですが、

「私はブラジャーのことは良くわからないので、看護師さんに見て貰って下さい」と返答しました。

 

柄にもなく私が困った顔をしていたようで、看護師さんとその患者さんは、目を合わせて笑っていました。

 

わからないものは、わかりません。

 

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