第2回 進化を続ける「幸せな医療の提供」

投稿日:2017年8月21日

2010年、指宿市にあるメディポリス国際陽子線治療センターに赴任してから、一貫して「幸せな医療の提供」という言葉を掲げてきました。

どのように陽子線を扱い、どんな治療を行えば「幸せな医療の提供」と呼べるのかを考え続けてきたわけです。

7月より異動してきた明和キャンサークリニックでも、変わらず「幸せな医療の提供」を掲げています。

 

 

陽子線治療を受ける患者さんは、根治照射症例が多かったのですが、高精度放射線治療を受ける患者さんは、緩和照射例が散見されます。

緩和照射とは、完治は望めないものの、痛みや麻痺の症状を緩和することで、苦痛を除去し、延命を追及する医療です。

 

私は今まで、多くの緩和照射の対象となる患者さんたちと接してきました。
そして、がんが治らなくても患者さんを幸せにできる治療と言うものを考えるようになりました。

そういった事を一言で表現した言葉が「幸せな医療の提供」です。

 

私たち人間は、一人ひとり異なる人格を持っています。
生き方、考え方、価値観、哲学、思想…

どれを取っても、完全に一致する人物は存在しません。
それはもちろん、患者さんにも当てはまります。

したがって、高精度放射線治療を扱うようになり、それぞれの患者さんに今まで以上に向き合って接する必要があることに気がつきました。

 

患者さんと、より良いコミュニケーションを取るために、初めて会う患者さんには、次の3点を気をつけています。

  1. 相手の目をしっかり見る
  2. 自分の名前を言い、挨拶する
  3. クリニックを訪れる際、どのようにして来たかを聞く

 

丁寧な挨拶と自己紹介から、相手を知るための会話を行い、雰囲気が良くなったところで、本題の病気や治療の話をしていきます。

 

その人を知ることが治療の第一歩です。

ただただ治療を行うだけであれば、治療も「作業」になってしまうかもしれません。
心と心を持った人間同士、優しい心で、温かい医療を提供していきたいですね。

これからも「幸せな医療の提供」は、進化を続けていきます。

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