第9回 チーム医療
投稿日:2017年11月27日
兵庫県立粒子線医療センターの院長時代、多くの医師、技師、看護師、薬剤師、事務員が私の部下として働いていました。
カンファレンスや会議を通して彼らと接する中で「どのようにチーム医療を行なっていくか」が、私のテーマになりました。
この時代には、年頭の挨拶で今年の目標を伝えていました。
指宿では、「幸せな医療の提供」をすると宣言し、それぞれのスタッフに「幸せ」について考えてもらっていました。
明和キャンサークリニックでは、管理職から、直接患者さんにも触れる立場に戻り、チーム医療の一員としても考えるようになりました。
いずれの施設もすばらしい装置を設置しています。
それらの装置を維持管理し、自由に使いこなせるチーム作りをしてきましたし、今でも改善を繰り返して続けています。
以前紹介したカズンズの本を読んでからは
「良い医療には患者さんとの協働作業が必要」であることを学びました。
それからは患者さんに「あなたも、あなたの病を治すためのチームの一員であること」を伝えています。
治そうとする医療側の努力(治す気持ち)と、治ろうとする患者さんの努力 (治る気持ち)が一緒になってこそ、最良の医療が提供できます。
これからも、患者さんとの協働作業を通して、より良いチームでの「幸せな医療」を提供していきたいと思っています。
(写真:先日の北京公演にて)
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