第8回 患者さんとの会話(1)

投稿日:2017年11月13日

『お酒の話』

 

これから治療を開始する、80歳を超えた男性患者さんとの話です。
いつも通り、色々な話をした後、「何か心配事はありますか」と聞きました。

 

すると、「昔ほど飲まないのですが、治療期間中もお酒を続けて良いでしょうか」と質問がありました。

現在の飲んでいるお酒と量を聞いたところ、

「最近は、ワインばかりで、ほんの少し…半分程度です」と答えられました。

 

そこで私が

「お酒飲みの人がお医者さんに聞かれて答える時は、大体少なめに申告します。だから私はいつも話半分に聞いています。日本酒の場合ですが、毎日一合飲んでいると言われたら、実際は二〜三合飲んでいると考えています。」

と回答すると、ばれたかというお顔になりました。

 

半分しか飲まないとのことでしたが、詳しく聞くとボトルの半分ということが分かりました。

「ボトル半分は多すぎますので、継続して飲みたいのであれば、グラス少なめにするか、治療期間中は飲まないことです」とお話ししました。

 

放射線の粘膜への影響を考えると、飲まないのが最良だと考えます。

しかし、年齢や仕事(時々、昔からのお客さんに会うそうです)でのストレスを考慮すると、あまりきつくも言えません。

 

お酒に関して、昔は厳格に「だめです」と言っていたのですが、いくらだめだと言っても隠れて飲む人がいるので、今では年齢やストレスに合わせた回答をするようにしています。

 

私自身、タバコは吸いませんが、お酒は大好きです。
したがって、禁煙の指示は容易なのですが、禁酒の指示は難しいのです。

 

軟弱な医師ですね。

 

 

『自転車通院』

 

70代の女性に、初診で通院方法を伺ったところ、自転車で通院するとのことでしたので、転倒しないようゆっくり来るように注意しました。

話をしているうちに、以前、転倒し動けなくなり、救急車で病院に運ばれ、大腿骨折で入院したそうです。
その際は、相当な速度を出していたそうです。

 

この女性の治療期間は、1ヶ月ちょっとです。

その間、転倒しないように注意をしてもらうことと、雨の日には自転車に乗らないようアドバイスしました。

 

私の初診はこのような会話で始まります。

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