第72回 がん治療を受けるコツ

投稿日:2020年6月8日

コロナ関係のつぶやきを続けていましたが、本業のがん治療のお話に戻ります。

今回は、何度もお伝えしてきた「がん治療を受けるコツ」をまとめました。

 

 

(1) 昨日の常識、今日の常識

例えば、前立腺がんの治療。
昔の治療法は手術のみでしたが、今では手術、放射線治療、陽子線治療、重粒子線治療で治すことができます。
時代とともに常識は変わります。

 

(2) セカンドオピニオン
主治医の先生以外に、別の先生の意見を聞くことです。

患者さんに求められている権利ですので、遠慮することなく、ぜひ利用して下さい。

治療法を選択するために、とても大切なことだと思います。

 

(3)自分で選択した治療法
自分で決めた治療法を信じ、その治療法で「治る気」になることが大切です。

 

(4) 医学研究と医療
がんの治療には、一般的には知られていない「医学研究」と言うものがあります。医学研究では、研究者である医師の決める条件が絶対です。
条件に合わなければ、門前払いということも少なくありません。

一方、医療はどのような条件であっても、患者さんを優先して物事を考えます。

できない理由を考えるのではなく、できる可能性を探ります。
僅かな望みでも「治療可能」と判断されれば、経験ある医療チームが治療計画を作ります。この医療チームの質により、可能性の幅は異なります。
その治療計画を基に、メリット(治る可能性など)とデメリット(重大な障害が出る可能性など)を丁寧に説明します。

その説明を受けた上で治療をするかどうかを、患者さん本人やご家族に決めていただきます。私が、これが医療のあるべき姿だと感じています。

 

(5)生活習慣の見直し
がんは自分の体の細胞の変化です。
いくつかの生活習慣が複雑にからみあって、不運にしてがん細胞になることが往々にしてあります。

脳疾患や心疾患と比べると、がんには残された時間がたくさんあります。

その間に自分と向き合い、原因を考え、悪い生活習慣を改善しましょう。

 

 

 

統計では、日本人の2人に1人が がんになっています。

自分や身近な人が治療を受けなければいけなくなったときに、これらの「がん治療を受けるコツ」を思い出してくださいね。

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