第68回 新型コロナウィルス感染症

投稿日:2020年4月6日

みなさん、お久しぶりです。

少し間が空いてしまい、新年度になりましたが、私は変わらず元気です。

 

 

今回は、がん治療医の立場で、今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について考察します。

 

私が専門とする「がん」という病気は、自分の体にできる病気で、がんが小さい早期では症状がなく気が付かないことがほとんどです。

ただし、早期に見つけることができた場合、そのがんの多くは局所に限局しており、手術や放射線治療、粒子線治療で治る可能性が高い病気です。

早期発見が重要であることが、広く認知されているため、現在では健診が普及しています。

 

 

一方、「新型コロナウィルス」は感染症です。

外からウィルスが入ってくることで、病気を発症します。

感染症は、かかった人の体力や免疫力の違いによって、症状が異なります。

 

これを書いている現在のウイルスは、元気な若者に対して全身的な影響が少ないと言われています。

しかし、ウィルスは変異を繰り返す特性がありますので、将来はどうなるか予測がつきません。

世界各地で、若年者にも感染が確認されるケースが増えてきましたので、全ての年代の方が、感染をしない・させない努力が必要と言えます。

 

 

私は、メディポリス国際陽子線治療センターのセンター長をしていた時期に、KYY運動を推進しました。

K(危険)Y(予知)Y(予防)です。

 

第52回 KYY(危険・予知・予防)
http://hishikawa-yoshio.com/blog/52_-prevention/

 

例えば、車いすの患者さんが陽子線治療を受けるとしましょう。

車いすで転倒するのがK(危険)です。

転倒するのが危ないとY(予知)し、転倒予防のために安全な車いすのコースを考えます。これが、Y(予防)です。

 

陽子線治療を安全に受けていただくために、医療機関が組織として、全ての患者さんのKYYを考え続けていました。

 

今回の新型コロナウィルスに対しては、個人個人が、KYYを実践する必要があると考えます。

K(危険):感染して重症化したら危険。

Y(予知):どこで感染する可能性があるかを考える。

Y(予防):クラスター(集団)感染予防のために、密閉空間、密集場所、密接場面の重なりを避けることが予防として重要。

 

感染症に対しては素人医師である私は、今回の新型コロナウィルスの変異を恐れています。

 

奇跡的に、現在の我が国では、コロナウィルスがおとなしいように感じます。

今の間に一人一人がKYYを実践して、少しでも被害が広がらないように努めましょう。

 

今回の騒動で、何もない日常がいかに幸せだったのかを、多くの人が痛感していることでしょう。

それぞれの人に、大変なことがたくさんあるとは思いますが、感謝の気持ちを忘れず、皆んなで助け合いながら、この苦難を乗り越えたいですね。

 

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