第31回 しんせつで小回りの効く病院
投稿日:2018年9月17日
初診の患者さんに必ず説明をしていることがあります。
まず「チーム医療」の重要性です。
これについては、以前のつぶやきをご一読下さい。
第9回 チーム医療
https://hishikawa-yoshio.com/blog/9_team_medical/
外科手術のチーム医療のメンバーは、外科医、麻酔科医、看護師です。
患者さんは麻酔で寝ているので、そのチームには入っていません。
一方、放射線治療の場合、毎回の治療で麻酔をかけない為、治療中にじっと静止する必要があります。
また治療が進むにつれ、放射線の影響による様々な全身症状が出てくることがあります。
これらは、患者さんの身体に起こることなので、治療の前後にその変化を、必ず看護師・医師に伝えるようお願いしています。
こういった部分で、放射線治療を行う上で患者さんの協力は必須であり、放射線治療のチーム医療では、患者さんもチームの一員になります。
これらのことを伝えた上で、最高のチーム医療を実現するためには、チーム全員が頑張る必要があり、あなたもチームの一員なので一緒に頑張りましょうと続けます。
「しんせつで小回りの効く病院」
これは、隣接する明和病院の山中院長がいつも口にする言葉です。
私もこの言葉が好きで、よく引用させていただいています。
当クリニックには、多くの患者さんが外来通院されています。
そこで、必ず初診時に通院方法をお聞きしています。
車、電車、自転車など様々です。
数分から数十分の方が多いのですが、1時間以上かけてくる方もいます。
治療時間が決まったら、その時間に来てもらうようになりますが、もし道が混んでいたり、電車が遅れても決して焦ったりしないようにと伝えます。
遅れても「しんせつで小回りの効くクリニック」なので、きっちり治療をしますと話しています。
患者さんたちは、チーム医療の一員である事を理解し、がんばって治療をする気、治る気になるようです。
また「しんせつで小回りの効くクリニック」に通院することで安心感もあるようです。
これらも、幸せな医療の提供ですね。